PayPay残高払いはお得?クレジットカード払いにするべき人も!キャンペーン終了後の平常時の支払方法
キャンペーンがお得なコード決済ですが、最近はそのキャンペーン合戦も落ち着いてきています。
2~3月はau Payが20%還元という大規模なキャンペーンを行っていますが、このようなキャンペーンはもちろん一時的です。
いずれはこのようなキャンペーンは少なくなっていくでしょう。
一方で、最初に20%還元と大胆なキャンペーンを行い、後発ながら急成長し、今となってはコード決済として重要な地位を占めているPayPayは、昨今改悪が続いています。
店舗などを限定したキャンペーンはありますが、かつての大規模なキャンペーンはなくなっています。
キャンペーンがない通常時は、PayPayは残高払いかYahoo!カードによる支払いで、PayPayボーナスで還元を得られます。
しかし、本当に残高払いが良いのでしょうか?
改悪が続くPayPay 還元率は1.5% 4月からは0.5%・・・
20%という大型キャンペーンで話題になり、急成長してきたPayPayですが、キャンペーンがない時の通常の還元率は改悪が続いています。
当初は、残高払いまたはYahoo!カードの支払いで3%、その他のクレジットカード払いで1.5%の還元率がありました。
今から考えると、かなりお得だったと言えます。
それが、2019年10月以降、PayPay残高払いまたはYahoo!カードは1.5%還元、その他のクレジットカードは0%(還元なし)になってしまいました。
この時点では、Yahoo!カードで支払うことで、Yahoo!カードのTポイント1%還元も受けられたため、Yahoo!カードを持っている人は、ポイントの二重取りが可能で、2.5%の還元率になっていました。
しかし、これも約半年でできなくなりました。
2020年2月以降は、Yahoo!カードからPayPayへのチャージ・支払いに対して、Tポイントは付かないことになりました。
これにより、PayPayで支払う場合は、どのクレジットカードでも、PayPayボーナスとクレジットカードポイントの二重取りはできなくなりました。
なお、Yahoo!カードを紐付けてPayPayで支払った場合、1.5%のPayPayボーナスはもらえます。
しばらくこの状況が続くのかと思いきや、さらなる改悪が発表されました・・・
2020年4月以降、通常の還元率は0.5%になります。
とうとう、クレジットカードのポイント還元率と同等かそれ以下の還元率になってしまいます。
ただし、前月の利用状況によって、1.5%にすることもでき、その条件は以下です。
- 前月に100円以上の決済回数が50回以上 → 還元率⁺0.5%
- 前月の決済金額10万円以上 → 還元率⁺0.5%
いずれも、残高払いかYahoo!カードでの支払い額、回数になります。
以上より、PayPayの還元率は以下になります。
2020年2月以降 | 2020年4月以降 | |
残高払い | 1.5% | 0.5%(最大1.5%) |
Yahoo!カード | 1.5% | 0.5%(最大1.5%) |
その他のクレジットカード | 0% | 0% |
残高払いがお得とは限らない!
上記の還元率表を見ると、残高払いとYahoo!カードがお得に見えますが、そうとも限りません。
PayPayにYahoo!カード以外のクレジットカードを紐付けて支払う方が、お得になるケースもあります。
50回未満、月利用額10万円未満の場合
100円以上の決済回数が50回未満で、月の利用額が10万円未満の場合、4月以降は0.5%の還元率にしかなりません。
この場合、大抵のクレジットカードの還元率は0.5~1%ですので、消費者視点では、クレジットカードをPayPayに紐づけて支払うのと還元率は変わりません。
クレジットカードの還元率が0.5%以上であれば、残高払いやYahoo!カード払いよりもお得になります。
航空系マイルを貯めている場合
ANAやJALなどの航空系のマイルを貯めている人は、そのクレジットカードをPayPayに紐付けたほうが良いです。
どの航空会社でも大抵1%のマイルが付与されます。
ANAやJALの場合、それぞれ1%のマイル付与率にするためには、移行手数料を支払う必要がありますが、これはマイルを貯めているなら支払った方が良い手数料です。
詳しくは、こちらも読んでください。
特典航空券に交換した場合、1マイルは2円以上の価値が言われているので、2%の還元率と考えることができます。
実は、PayPayの最大還元率の1.5%よりも高いのです。
還元率1.5%を超えるクレジットカードの場合
還元率が1.5%を超えるクレジットカードであれば、それもPayPay残高払いよりもお得になります。
無条件でクレジットカードを紐づけてPayPayを使うように切り替えるべきです。
しかし、一般カードでは、中々1.5%を超えるカードはないのが現実です。
他のコード決済はPayPayのようなケースはない
他のコード決済では、PayPayのような、残高払いでないと還元しないというような条件は、今の所ありません。
主要なコード決済は、各コード決済のポイントとクレジットカードのポイントの二重取りが可能か、クレジットカードによるチャージ・支払いができないのどちらかです。
二重取りが可能な場合は、クレジットカードを紐付けることで、コード決済のポイントとクレジットカードのポイントが二重でもらえるため、お得になります。
クレジットカードによるチャージや支払いができない場合は、諦めるしかありません。
そのため、残高払いかクレジットカード払いかを考えるのはPayPayのみとなります。
以下が、通常還元率とクレジットカードポイントの二重取りの対応一覧表です。
通常還元率 (リアル店舗) | クレジットカード 支払い(チャージ) | 二重取り | |
PayPay | 1.50% 4月以降:0.5% | ○ | × (残高払い、Yahoo!カードのみPayPayボーナス1.5%) |
LINE Pay | 0.5~2.0% | 非対応 | – |
d払い | 0.50% | ○ | ○ |
au Pay | 0.5~1.5% | ○ | ○ |
楽天Pay | 0% | ○ | クレジットカードのポイントのみ |
メルペイ | 0% | 非対応 | – |
これからは、クレジットカード未対応の小規模店舗のみPayPayを使え!
PayPayで支払う時、残高払いよりもクレジットカード払いの方がお得になる場合を紹介しました。
しかし、PayPayにクレジットカードを紐付けて支払う場合、クレジットカードのポイントしか受け取ることができません。
クレジットカードで支払うのと同じなため、「わざわざPayPayで支払わなくても良いのではないか?」と思うかもしれません。
一方で、前述の通り、2020年4月以降は、PayPayの還元率は0.5%になります。
前月の利用状況によって、1.5%まで還元率を引き上げることはできますが、10万円以上、かつ、50回以上利用しないといけないのは結構ハードルが高いと思います。
そう考えると、クレジットカードの還元率の方が高くなるため、さらに「無理にPayPayを利用しなくても良いのでは?」という思いが強くなるでしょう。
確かに、クレジットカードに対応している店舗では、クレジットカードで支払えば良いだけです。
しかし、PayPayはクレジットカードにはない強みを持っています。
それは、個人事業主などが経営する小規模店舗の対応店舗数の多さです。
従来まで、小規模店舗では中々クレジットカードの普及が進みませんでした。
それは、システムを導入するコストや店舗がカード会社に支払う手数料が高くランニングコストが高いためです。
しかし、PayPayは導入コストとランニングコストが低く、また、導入が簡単なことから、小規模店舗の導入が多くなっています。
PayPayは対応しているけど、クレジットカードは対応していないというお店も最近ではよく見かけるようになってきました。
この「PayPayは対応。クレジットカードは未対応」のお店で、クレジットカード払いができるようになるのが、この方法の最大のメリットです。
なぜなら、クレジットカードのポイントを取りこぼすことなく、得られるためです。
キャンペーンがない時の、これからのコード決済の使い方は、クレジットカード未対応のお店でクレジットカードのポイントを得るために使うのが主流になりそうです。
なお、キャンペーンがある場合は、残高払いでないとキャンペーン対象外になることがあるので、注意が必要です。
まとめ
- PayPay還元率1.5%は、残高払いかYahoo!カードの支払いのみ
- Yahoo!カードのPayPayチャージでも、Yahoo!カードの還元はない
- 2020年4月からは還元率0.5%に改悪
- クレジットカードを紐付けて支払うほうがお得な可能性が高い
- 航空系マイルを貯めている場合は、残高払いよりもお得
- Kyashを持っているなら、月5,000円まではお得
- キャンペーンがない時は、クレジットカード未対応のお店で、クレジットカード払いするためにコード決済を使うべし
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